王様のブランチで紹介されていた小説「地球星人」はラストが衝撃的すぎる!

やんちゃんです。

昨日王様のブランチで紹介されていた村田沙耶香さんの小説「地球星人」を読んでみました。その内容としてはとても衝撃的で特にラストがまさかの展開すぎて驚きました。

ちなみに私は数年ぶりに小説を買ってしまったのですが、王様のブランチで紹介されていた時に読んでいるとどんどん物語に引き込まれてしまう。とか衝撃作である。とか言われていたのでまんまと宣伝に引っかかりその日のうちに買ってしまいました(笑)

この本の感想としては主人公の奈月はちょっとヤバい人であると言うこと(かなりヤバい人)。だって自分のことをポハピピンポボピア星人と呼ぶんですよ!!

あらすじとしては主人公の奈月は父、母、姉の3人家族なのですがなぜか自分には居場所がなくいつも母には怒られ殴られていました。もうその時点で虐待でしょと言いたくなる私。

そんな奈月はポハピピンポボピア星からやってきた魔法警察のピュートから魔法少女となってほしいと告げられそれ以来魔法少女として地球を守っていると思い込んでいる。ちなみにピュートはポハピピンポボピア星から任務を受けて地球にやってきたらしい。

毎年お盆の時期になると会うことができるいとこの由宇は奈月と波長が合うようで、由宇は自分のことを宇宙人だと思っていた。さらに奈月の正体を唯一知っている人物でもある。そして正式ではないけれど夫婦になるのです。

また、イケメンの塾の講師から奈月は性的被害を受けるが魔法のおかげで幽体離脱を身につけることができる。でもその塾の講師は何者かに殺害されてしまう。

ある年のお盆に由宇とおこしてしまったことが原因で疎遠になってしまった2人。

それから月日は経ち奈月が30代になり結婚をするが、夫婦的なことは一切なく周りから不振がられるほどでした。2人は地球、地球星人という生活に馴染めず、なぜ家という巣で子供を作り続け、遺伝子を未来に運び続けるパーツにならなければならないのか。もっと自分というものを自由に使いたいとも考えていた。

そんな時22年ぶりに由宇と再開し、奈月と夫の智臣、由宇の奇妙な共同生活が始まります。その生活はとにかく原始的でぶっ飛んでいてグロテスクな表現もありますが、どんどんページをめくってしまうほどでした。

読み終わった時に思ったことはとにかくラストが衝撃と言うこと!!

また、この本を読んで考えさせられることはこれって家族とか周りの環境が良くないとその人の人格っておかしくなるんじゃないか!?と言うことです。私も娘を育てていますが母親などの家族、友人の言動で変わってしまうのでは考えさせられてしまいます。

地球星人はみんな同じことをしなければならないまさに「工場」の中で生活している。でもそれってどうなの?絶対にみんなと一緒のことをしなければならないのかと作者の村田沙耶香さんが訴えてくるような気がしてならないのです。

とにかくこの小説は最近読んだ中でも衝撃的な本だと私は思います。一度読んでみる価値は十分にあるなとも思います!